
年収が大幅に減るという事態も当然起こりうるのです。
サラリーマンを辞めて個人事業主として独立開業する人は、大なり小なり「職場の人間関係から離れたい」とか、「会社のルールに縛られず自由に仕事したい」とか、あるいは「会社の考え方についていけない」という思いがあって、それらを解決する手段として「独立開業」という道を選びます。
そして独立起業後の働き方としては、「多少は収入が減るかもしれないけど、人間関係で悩むことなく、自分のやりたいことを自由にできればそれでいい」というようなイメージを持っている人が多いのではないでしょうか。
ここで問題になるのが、「多少は収入が減るかもしれないけど」という前提の部分。
前職時代の年収の1〜2割減くらいは覚悟しているかもしれませんが、おそらく「生活できないレベルにまで年収が大幅に減る」という事態は想定していないと思います。
あくまでも個人事業主として開業する前提は、一定の生活レベルが維持されること。年収が半分になるとか3分の1になるとか、そんな状態では貯金を取り崩して生活を続けるしかありませんから、早晩行き詰まってしまいます。
つまり独立開業の前提として多くの人は無意識に、「生活レベルをそれほど落とさなくて良い収入が得られること」を独立開業の前提にしており、それが崩れてしまうと失敗への道を歩み始めてしまうのです。(かくいう私も同じような状況で、失敗廃業の一歩手前まで行った口ですが・・・。)
詳しい話は、私のプロフィールをご参照ください。
独立開業者むけワンポイントアドバイス
開業後に生活レベルを落とすというのは、頭で考えているほど簡単ではありません。家族がいればなおさら大変です。開業後に売上があがらないからといって、マンションを出て1DKのアパートに引越しするとか、子供を私立中学から公立に転校させるとか、毎日の夕食に一切お肉を出さないとか、中々できることではありません。
その結果どうなるかというと、貯金を取り崩し続けるか、あるいは借金を重ねるか、ということになります。場合によっては自己破産して、家族がバラバラになってしまう、なんてことも決して珍しい話ではないのです。
だからそうならないためにも、「一定の生活レベルを確保できる売上」を得るために、営業力(「営業スキルがすべての鍵」詳しくはこちらをご参照ください。)を身につけましょう。