
他の士業ほど競争率が
高くありません。
社会保険労務士が全国に何人いるかご存知でしょうか?
全国社会保険労務士会連合会のホームページを参照すれば、平成24年3月末時点で、36,850人いるそうです。そして、そのうちの約16,000人が開業している人だといわれています。
開業行政書士が全国で約41,000人、開業税理士が約50,000人ですから、開業している人の数だけでいうと競合も少なく、比較的お客さんを獲得していきやすいマーケットであると言えます。
それにしても、これは他の士業からすれば非常にうらやましい点です。というのも、どの士業マーケットも今や新規顧客獲得のための熾烈な競争が繰り広げられており、ライバルに勝てないと生き残ることができない非常に厳しい状況があるからです。
その点、社会保険労務士は比較的ライバル社が少ない業種であるため、競争率がそこまで高くないという有利性があります。
独立開業者むけワンポイントアドバイス
さらに社労士の仕事は、長くお付き合いできる顧問先が1社見つかれば、業務を一挙に任せてもらえる可能性があり、単発で新規のお客さんを獲得しなければならない司法書士や行政書士に比べて、長期的な売り上げが見込めるというメリットがあります。
基本的に企業1社に対して顧問社労士は1人です。そのため、最初は給与計算業務だけをお願いしていた企業は、顧問社労士が信頼できる人だと思えば、就業規則の作成や助成金の申請などといった業務もまとめて依頼するケースが多いのです。