
また同調査では、起業家の各年代別の収入に対する考え方も記載されています。
これによると、34歳以下の年代では、「できるだけ多くの収入を得たい」が62.8%なのに対して、シニア層は「家計を維持できるだけの収入があればよい」と「家計の補助になればよい」を加えて73.4%となっています。
つまりシニア起業家の4分の3は、お金儲けにそれほど熱心ではなく、やりがい等別の要因を大切にしていることがここからも伺えます。シニア世代の場合、すでに子どもが独立していたり、住宅ローンの返済が終わっていたりと、金銭的な余裕があるのでしょう。
ここから一攫千金を狙おうといった野心よりも、本当に自分が実現したいこと、社会のためになることを家族の生活に支障が出ない程度にやっていきたいというのが、多くのシニア起業家の考えのようです。
独立開業者むけワンポイントアドバイス
シニア起業には、これまでの経験や人脈といった有利な点がある他に、多くのハンディもあります。例えば、それまでの経験が活かせる分野はすでに市場が成熟化していたり、体力が気力や熱意に追いつかなかったりすることです。
シニア世代の方は、若いころと同じような働き方はもうできない、ということがほとんど。もし収入をたくさん得られたとしても、身体を壊してしまっては元も子もありません。自分に合った働き方を選ぶ必要があります。