
手がけるサービスによって、
取るべき営業スタイルも違うのです
しかしながら営業を始めてみると、1万円のサービスはちっとも売れません。手を変え品を変え試行錯誤を続けるのですが、ほとんど売れないのです。なぜ売れなかったかというと、野村総研時代にやっていた「大企業むけの高額サービスの営業」とは、まったく異なる営業が必要だったからです。
3,000万のサービスなら、2〜3ヶ月に1件お申し込みがあれば充分。相手のニーズをきちんと聞いて、時間をかけて先方に最適な提案をするという営業スタイルだったのです。
ところが独立後に手がけた1万円のサービスの場合、2〜3ヶ月に1件しか売れないのでは商売が成り立ちませんからすぐに倒産してしまいます。当時私に求められたのは、「3,000万円のサービスを2〜3ヶ月に1件売ること」ではなく、「1万円のサービスを毎月たくさん売ること」だったのですが、あいにくそうしたスキルを持ち合わせてはいなかったのです。
そのためサービスが中々売れず、ほとんど廃業寸前までに追い込まれてしまったのでした。(詳しくは、私のプロフィールをご覧ください。)
独立開業者むけワンポイントアドバイス
皆さんは同じような失敗をしないで下さいね。開業後に取り扱う商品やサービスを、開業前に取り扱ったことないまま独立するのは、私と同じ苦労を背負い込むことになります。
開業前なら多少の失敗は許されると思いますが、開業後にこれをやると死活問題。資金ショートしてあっという間に廃業に追い込まれかねません。
この後お話しする「営業スキル」(集客とセールス〜ネットを使った起業時の営業〜)を身につけることが、開業を成功に導く大前提なのだということを、ぜひ肝に銘じておいてくださいね。